アロックラキャン

アロックラキャン
www.alokrakyan.com

蒔絵は、漆器だけではなく、貝、鼈甲、パールなど、さまざまな素材の上に施すことができます。
400年にわたるジュエラーファミリーとしての歴史を引き継ぐジュエリーデザイナー・アロック・ラキャン氏より、パールに蒔絵を施すご依頼をいただき、図案のお打ち合わせから完成までをSNSでコミュニケーションを取りながら、制作させていただきました。
そのお打ち合わせから完成までの流れをご覧下さい。

ご依頼内容
はじめにSNSを通じて打ち合わせをさせていただきました。
「14.5mmのパールに、鶴を正面と後ろに配置したい」「空白の所に大小の桜を入れてほしい」というご希望をお伝えくださり、こんなふうに仕上げたい、という参考写真も何枚か送っていただきました。
それらをもとに、デザインをおこし、画像でご確認いただきました。

デザインにご納得いただけましたので、合わせて技法を選定します。
今回は「鶴は金銀粉で金属的に、クチバシと頭は赤色に」「桜はピンク色に」とのご希望をいただきましたので、次のような技法を選びました。

  • 鶴は、金粉と梨地粉で仕上げ、クチバシと頭は赤の色漆で描く
  • 桜はピンクの色漆で描く

さらに、鶴の存在感を強調するため、銀粉を使った高蒔絵技法で少し盛り上げることをご提案いたしました。
過去作品など仕上がりの参考となるような画像を交えながら、丁寧にご相談し、ご希望に添える仕上がりになるようイメージを共有します。
技法が決まったら、お見積もりと納期お知らせします。 ご了承いただけたら、実際に制作を始めます。

必要に応じて、途中工程をご確認頂きます。

途中の段階で、桜の位置を指定したいとのことだったので、鶴の下処理が終わった時点で画像をお送りし、ご検討いただいて桜の位置を決めました。

鶴を金粉で仕上げたあと、色漆でご指定の位置に桜を描き入れます。

完成したら、写真で仕上がりをご確認いただき、梱包して発送いたします。
アロック氏の工房でダイヤを象嵌し、蒔絵ペンダントが完成しました。