⽊地蒔絵

木地蒔絵(きじまきえ)

木地の木目を生かして、直接蒔絵を行う技法です。金貝(錫の薄板)を木地に貼り、文様の部分を刃物で切り取って蒔絵を施し、最後に金貝を剥がします。桐などの木材は水分を吸い込みやすく、そのまま蒔絵を描くと、模様のまわりに漆が滲んで汚れてしまうので、木地を汚さずに白く保って仕上げることが求められます。